名古屋の自習室を完備した英語専門の塾「NY英語専門塾」

Menu

英語勉強法

2020/03/14 /

品詞と文型の重要性

うちの塾にはやはり「英語がとにかく苦手」「何が書いてあるのかさっぱりわからない」という生徒さんが多く来られます。

以前の記事でも同じようなことを書きましたが、英語が苦手な原因は

 

①単語と熟語を覚えていない

②品詞と文型、そして広く文法が理解できていない

 

この2つに尽きます。

①の単語と熟語に関しては、絶対必要なのは誰の目にも明らかだと思います。

「英語を読んでいてもわからない単語ばかりで全然わからない!」という人は、とにかくまずは単語を覚えましょう。

最近ではスマホのアプリでも単語を覚えるためのものがたくさんありますので、いわゆる「単語帳」ではモチベーション上がらない、覚えにくい、という場合はそういったものも活用するといいでしょう。

 

今回は、特に②の「品詞と文型」について、いかに大切かを例を見ながら皆さんにお伝えできればと思います。

よくこんな声をききます。

「品詞も文型も分らなくたって、読めればいいでしょ?」

でもこれは大きな間違いです。

「品詞も文型も分からないから、英語が読めない」

のです。

たとえば、次の5つの英文、どういう意味か分かりますか?(英語が得意な方には「簡単すぎる」と思われてしまうと思いますが…。)

 

① I got there.

② This movie never gets old.

③ I got the ticket for the concert.

④ I got him the ticket for the concert.

⑤ I will get dinner ready.

 

もうお分かりかと思いますが、この5つの英文の動詞はすべてgetです。

「get=手に入れる」だと思っている生徒さんは非常に多いですが、あくまでもそれはgetの1つの意味にすぎません。

実はこのような中1で習う誰でも知っているような単語ほど、たくさん意味があって難しいのです。

そして、その意味はこの記事のテーマでもある「文型」によって変わってくるのです。

さらにその「文型」を理解するには「品詞」という概念が絶対に必要なのです。

 

さて、では上の①~⑤はどういう意味になるのでしょうか。

大前提として、

S(主語)は名詞、Vは動詞、O(目的語)は名詞、C(補語)は名詞or形容詞

です。

 

①は thereが「そこに」という副詞であることが重要です。

つまり、文型は “S+V” (第1文型)になりますね。

SVの場合のgetは「~に着く」という意味になるので

「私はそこに着いた」

という訳になります。

 

②はoldが形容詞ですから、品詞の並び順は

“名詞+動詞+形容詞”

となります。形容詞のはたらきは2つしかなく

・名詞を修飾する(1語の形容詞は名詞の直前に、2語以上の場合は名詞の直後に置く)

・補語Cになる

です。

今回のoldという形容詞の後ろには名詞がないですから「補語Cになる」しかありえませんね。

つまりこの英文の文型は“S+V+C”(第2文型)となります。

SVCの場合のgetは「~になる」という意味になるので

「この映画は決して古くならない」(この映画はいつ見ても新しい。)

という訳になります。

 

③は一番簡単だったかもしれませんね。

これが多くの人が知っている「手に入れる」という意味のgetです。

なぜそうなるかというと、この英文の文型が“S+V+O”(第3文型)だからなのですね。

品詞の並び順は

“名詞+動詞+名詞”

ですが、I≠the ticket for the concertなので、the ticket … は目的語Oになるわけです。

(もしthe ticket…がCならS=Cの関係が成り立つので I=the ticket for the concertになってしまっておかしい。)

ですから

「私はそのコンサートのチケットを手に入れた。」

という訳になるのですね。

 

④もおそらく「手に入れる」というような意味で訳した方も多いかと思います。

ただ、正しくは「手に入れてやる」です。

この英文の品詞の並び順は

“名詞+動詞+名詞+名詞”

であり、しかも him≠the ticket for the concert ですから、the ticket …は目的語Oになります。

(もしthe ticket…がCならO=Cの関係が成り立つので him=the ticket for the concert  になっておかしい。)

ですから、この英文の文型は“S+V+O1+O2“(第4文型)になります。

SVO1O2の場合のgetは「O1のためにO2を手に入れてやる」という意味になるので

「私は彼のためにそのコンサートのチケットを手に入れてやった。」

という訳になります。

 

⑤は一番難しいかもしれません。

品詞の並び順は

“名詞+動詞+名詞+形容詞”

ですが、最後のready(準備ができている)という形容詞は何でしょうか?

形容詞の働きを考えると、やはり後ろに修飾する名詞がない以上、補語Cにしかなりえません。

つまり、この英文の文型は“S+V+O+C”(第5文型)になるわけです。

SVOCの場合のgetは「OをCにする」という意味になるので

「私が夕食を準備しましょう。」

という訳になります。

 

このように、品詞を理解し、そこから英文の文型を判断することによって、英文を正しく理解することができるんですね。

「なんとなく」「慣れで」という感覚的なものでは、いつか限界が来てしまいます。

英語のルールをしっかり勉強することで、どんな複雑な英文でも怖くなくなりますよ!

NY英語専門塾について

NY英語専門塾は名古屋神宮前西口徒歩1分にある定員制の少数精鋭の英語塾×自習室です。 NY英語専門塾には、毎日勉強ができる環境があります。というのも塾長が一緒に勉強しようと思って作った塾だからです。自習できる場として塾を営むことは、真摯に学びたい人を応援する一つの手段でもあります。

> NY英語専門塾ホームページ
> NY名古屋神宮前自習室ホームページ
> 無料体験をお気軽にお試しください!

まずはお気軽に無料体験にお申し込みください。

Copyright © NY英語専門塾 | オンラインコースもある名古屋のパーソナル英語塾