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英語勉強法

2021/05/03 /

私大医学部の英語 ~第3回 藤田医科大学③(2021年度後期入試)~

今回は今年行われた藤田医科大学の入試問題の文法・語法問題を見ていきます。

まず自分で解いてみましょう。

 

第1問 次の問1~6の空所[ 1 ]~[ 6 ]に入れるのに最も適切なものを(1)~(4)から1つ選び, その番号をマークしなさい。

問1.He would like to keep in [  1  ] with her in the future.

(1) call  (2) contact  (3) interaction   (4) relation

問2.I wanted to study philosophy in college, but I was finally talked [  2  ] it by my parents.

(1) around  (2) back in  (3) down  (4) out of

問3.[  3  ] so often happens, she left her keys in her car.

(1) As  (2) Even  (3) It  (4) What

問4.The [  4  ] I saw him, I knew he was one of my former students.

(1) brief  (2) chance  (3) immediate  (4) moment

問5.The teacher thinks carefully before deciding what assignment [  5  ] to his students.

(1) has given  (2) is to give  (3) to give  (4) to have given

問6.You need to take this medicine every day, [  6  ] you will get much sicker.

(1) instead  (2) nor  (3) or  (4) rather

 

 

 

 

 

 

 

では解説します。

問1.keep in contact with A「Aと連絡を取り続ける, Aと交際を続ける」というイディオムを知っているかどうかです。

keep in touch with Aでも同じ意味になります。contactが「連絡, 接触, 交際」などの意味を持つことを考えればおのずと答えは分かるはずです。

ただ, 多くの受験生は「Aと連絡を取り続ける」という意味だけを覚えていたかもしれないですね。

「交際を続ける」という意味もあることも覚えておきましょう。

今回の英文ではどちらの意味にも取れると思います。

ちなみにrelationにも「関係」という意味がありますが, 通常「人間関係」を表すときはrelationshipという単語を使います。

 

He would like to keep in contact with her in the future.

「彼は今後も彼女と連絡を取り続けたい[交際を続けたい]と思っている。」

 

★interaction(名)「交流, 意思の疎通/相互作用」, relation(名)「関係, 関連/親族」

 

問2. talk A out of B「Aを説得してBをやめさせる」が元になっています。

 

but以下の英文を能動態に直すと

 

My parents finally talked me out of it.

「両親が最終的に私を説得してそれ(哲学を勉強すること)をやめさせた。」

 

となり, これが受動態になったものが今回の英文です。

 

talkは基本的に自動詞ですが, 唯一の他動詞用法が, この「人を説得して何かをさせる, やめさせる」のパターンです。

「させる」場合はout ofの代わりにintoを使い

talk A into B「Aを説得してBさせる」

という形で使います。

intoは「中に入れる」, out ofは「外に出す」というイメージを持っておけば覚えやすいと思います。

このイディオムはよく出題されるのですが, 意外と知らない人が多い印象です。

なお, Bには今回の英文のように名詞が来ることもありますが, 動名詞(~ing)が来ることのほうが多いです。

 

 

I wanted to study philosophy in college, but I was finally talked out of it by my parents.

「私は大学で哲学を勉強したかったが, 最終的に両親に説得されてやめた。」

 

問3.as (so) often happens「(非常に)よくあることだが」という表現を使います。

このasは主格の関係代名詞で, カンマ以降の文を先行詞としますが, 少し難しいですね。

ただ, このasを関係代名詞として用いる表現はイディオムとして覚えればいいものばかりですので, as often happensに加えて, 以下に挙げるものを暗記しておきましょう。

 

  ・as is often the case with A「Aにはよくあることだが」

  ・as is usual with A「Aにはいつものことだが」

  ・the same A as S V「SがVするのと同じA」

 

As so often happens, she left her keys in her car.

「非常によくあることなのだが, 彼女は車の中に鍵を置いてきてしまった。」

 

 

問4.the moment S V「SがVするとすぐに」という基本表現です。

この「するとすぐに」シリーズは非常に重要で, 私の塾生には8つ暗記するように言っています。

このブログを見ていただいている皆さんも, せっかくですので次の8つを覚えましょう!

≪英≫はイギリス英語で使われることを表します。

 

①「SがVするとすぐに」

・as soon as S V  ・the moment S V  ・the instant S V  ・immediately S V≪英≫  

・directly S V≪英≫

②「SがVするとすぐにS’はV’した」(倒置した形で, かつ過去のことについて使われることが圧倒的に多い)

・Hardly [Scarcely] had S Vp.p. when [before] S’ V’過去形

・No sooner had S Vp.p. when [before] S’ V’過去形

③「~するとすぐに」

・on ~ing

 

The moment I saw him, I knew he was one of my former students.

「私は彼を見るとすぐに, 以前の自分の生徒の1人だということが分かった。」

 

問5.中学のときにも学習した  疑問詞 + to do ~  の形です。

なお, “疑問詞 + to do ~” はまとめて名詞のはたらきをする(名詞句になる)ので, 文中でS(主語), O(目的語), C(補語), 前置詞の目的語のいずれかになります。

 

how to do ~「どのように~すべきか(~する方法)」

what to do ~「何を~すべきか」

when to do ~「いつ~すべきか」

 

などは皆さんよく知っていると思います。

 

今回は, whatを形容詞として使い, 後ろに名詞を伴った形になっています。

形容詞になる疑問詞はwhatのほかにもwhich, whoseがあり, それぞれ次のような形になります。

 

what A to do ~「どのAを~すべきか」

which A to do ~「どちらのAを~すべきか」

whose A to do ~「誰のAを~すべきか」

 

この問題では what assignment to give 「どの課題を与えるべきか」となっています。

 

The teacher thinks carefully before deciding what assignment to give to his students.

「その先生は自分の生徒にどの課題を与えるべきかを決める前に, 注意深く考える。」

 

問6.命令文 + or … 「~しなさい, さもないと…」の派生で, 命令文の代わりにneed, must, shouldなどを使った必要性, 助言, 忠告などを表す文が来ることがあります

今回はそのパターンです。

命令文 + and …「~しなさい, そうすれば…」の意味になります。

 

You need to take this medicine every day, or you will get much sicker.

「この薬を毎日飲む必要があります。そうしないとさらに具合が悪くなりますよ。」

 

【解答】

問1.(2) 問2.(4) 問3.(1) 問4.(4) 問5.(3) 問6.(3)

 

今回もお疲れ様でした。

今後はこのシリーズの更新頻度を上げていくのと, 科目も数学, 物理, 化学など増やしていく予定です。

医学部を受験する受験生はもちろん, 皆さんの学習の助けになれればと思います。

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